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名古屋桐箪笥

「経済産業大臣指定・伝統的工芸品・名古屋桐箪笥」の製造元。伝統工芸士が製作した総桐箪笥から現代的なデザインの総桐チェストまで、中部地区最大級の品揃え。想い出深い桐箪笥の再生(洗い)も承っております。

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「平成」 最終日を迎えて。。。

 ついに、「平成」の世が、幕を閉じる日がやってきました。

 主に桐箪笥を中心に家具業界に身を置く中で感じたことを綴ってみたいと思います。長年、桐箪笥は、家具の王様と言われてきました。戦前・戦後を通じて、家と家との繋がりが強く、結婚の際には嫁入り道具の主役と言われた時代があったからです。時代の変化により、需要も異なって来ましたが、それでも平成の一桁位までは、桐箪笥もそれなりに需要があり、百貨店の特招会、家具販売店での婚礼展、大型店では常設の売り場もあり、日本の高温多湿の気候風土から大切な衣類を守り続けるという桐箪笥の良さを熱心に勧めらる職人あがりのベテラン販売員もまだまだ多くいたからです。 その点は共通して、良い品を求めたい時、今でも出逢った販売員に依る処が大ですね。これください式では、価値ある良い品は販売機会さえありません。どうしても価格志向になりがちだからです。

 その後、ハウスメーカーによるプレハブ住宅の普及に伴い家具とはいえない作り付け収納が多くなっていく中で、ちゃんとした造りの箱物家具の需要が激減し、数多くの家具メーカーが廃業に追い込まれて行きました。現在残る家具メーカーは、個性を持ちつつ情報発信を続けながら、こだわりをもった一部の購買者に支えられているように感じられます。やはりライフスタイルの変化に伴う時代の流行り、生活観の影響を大きく受けています。以前、結婚時には、婚礼道具として当たり前だった伝統的な桐箪笥も、今では嗜好品的趣味の道具となりつつあり、当社でも、それなりの価値観を持った人々の需要に応えながらも、総桐チェストなど新たな分野の製品製作も続けて参りました。まさに平成は、その変遷期を物語る時代であったと言えるような気がします。

 人生の中で、本格的な家具を購入する機会はめっきり減り、大手雑貨店・HC・SNS上等で安価な組み立て式のものが市場を席巻しつつあります。リアル店舗の減少は、どの業界でも同様なようですが、家具業界でも、かつて地域一番店とされていた家具専門店が減少の一途を辿っています。そのよう中でも、今までも、そしてこれからも、当社がお役に立てられる事は何かと自問しながら、改めて視点を見据え直し、新たな時代に取り組んで参りたいと思います。

新しき「令和」の時代、いかなる時代になるか分りませんが、個人的には、自分の価値観を大切にしながらも、時代の流行りだけに左右されず、前向きに足元を見据えた生活を送って行きたいと考えております。今後とも、よろしくお願い致します。

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