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名古屋桐箪笥

「経済産業大臣指定・伝統的工芸品・名古屋桐箪笥」の製造元。伝統工芸士が製作した総桐箪笥から現代的なデザインの総桐チェストまで、中部地区最大級の品揃え。想い出深い桐箪笥の再生(洗い)も承っております。

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「名古屋桐箪笥工業協同組合 第5代 理事長」に選出されました

 
 3月11日に名古屋桐箪笥工業協同組合の理事会が開催され、今年度の総括とそれに伴う新年度の役員人事の選出があり、4月度から理事長職を拝命することになりました。はからずも、父、故今岡良市に続き親子2代に亘り、務めさせて頂くことになりました。父の時代は、組合の設立の為の組合加入への呼び掛けから始まり、17社にての組合立上げ、そして名古屋の桐箪笥の国の伝統的工芸品指定の為に奔走し、組合の今日ある礎を築き上げた時期でありました。私は、当時、学生でありながら自分の会社よりも組合事業に懸命になっていた父の姿を思い出します。

 今では、父と共に組合に参加された事業者の方々も故人となられたり、また経営環境の変化、名古屋桐箪笥を名乗る類似品の流通、職人の高齢化、後継者不足等により、残念ながら組合活動も衰退の一途を辿り、私が父に代わり組合に参加するようになった時点においても既にその兆候は出ていました。一部の組合員の中には、組合に属するメリットの有無ばかりを口にし、自ら行動を起こして組合活動を活発化して行こうと云う姿勢が全く感じられない言動が多く、会議所等の団体活動の中で色々な経験をさせて頂いた感じと必然的に比べてしまうと、一番の年少者である私にはとても信じられない光景も多々ありました。

 2年前に愛知県家具工業組合が解散し、事務局がなくなった時点で桐箪笥組合も存亡の危機に陥り、普段前向きな組合事業に異論ばかりを唱える組合員は口を閉ざし、最終的には事務局を担うことになり、今日まで何とか煩雑な業務にも2年間務めさせて頂きました。どんな団体でも長の代わりはそれなりにいますが、実質的な舵取りをする事務局がその団体の要であることを再認識した次第です。

 このような状況の中、改選期の3月末で高齢で長年ご尽力頂いた前理事長や組合員の方々の退会等に依り、組合員が大幅に減ることとなり組合存続が一段と厳しくなって行く現状下において事務局兼任の理事長をお引き受けすることになりました。まさに、崖っぷちの組合運営であり、存続を掛けてどれだけお役に立てるか分かりませんが、微力ながらも400年の歴史を持つ「名古屋桐箪笥」の灯を燈し続けて行きたいと思います。

 どこかの催事や展示会場で「名古屋桐箪笥」を見掛けることがありましたら、名ばかりの類似品に惑わされず伝統的な型である総桐夫婦箪笥であるならば「伝統証紙」が製品に貼付されている<本物の伝統的工芸品である名古屋桐箪笥>をお使い頂ければ幸いです。本物の製品が、皆さまにお使い頂けることにより、大切な衣類を安心して長期に亘り保管でき、また、職人には仕事が廻り、若手職人も育ち、伝統産業が後世に残って行くものと信じております。
勿論、我々造り手にも時代に即した製品造りと云う至上命題は永遠に続いて行きますが。。。


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